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講義について

  • Shohei Ogura
  • 2024年12月18日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年12月19日


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後期の講義も残り各1~2回を残すところとなりました。Webサイトもなかなか時間がとれずに更新が滞っていましたが、日常が充実しているほどWebサイトやSNSなどの更新は滞るものです。

 久しぶりの更新で、たまには内容のある話もあった方がいいので、私立大学の講義とはどんなものか紹介したいと思います。先日も教員人事に関するイベントがありましたので、大学教員を目指す方の参考になればと思います。

 担当講義数は国立大学に比べると多いと思います。私が今年の後期に担当している講義は週に座学が4コマ、実験が4コマです。1コマは100分で半期で全14回の講義です。実験のうち2コマは副担当という形です。それに加えて3年生向けの卒研準備の演習を0.5コマ分、4年生の卒研を2コマ分くらい担当する形になっています。加えて集中講義の1回分を担当しています。上記の座学のうち大学院の講義を2年に半期分、工学部二部の土曜もしくは夜間の講義を1年に半期分担当しています。今年の後期は大学院の講義と土曜の二部の講義が同時に入っているのでなかなか大変でした。前期は全部で週7コマ程度担当し、加えて学習サポートセンターというところで週1コマ質問の対応をしています。教授だから多いわけではなく、教授も准教授も講師も同じくらいの講義数を担当しています。

 私の場合、前期は1クラス50~80人、後期は1クラス30~50人くらいの履修者数の講義を担当しています。実験は前期・後期ともに100~140人を担当します。座学は小テスト2~3回と学力考査の問題作成と採点をしています。実験は3~4回分のレポートの添削と採点があります。講義時間に加えて講義前後の準備・移動、講義資料の準備、問題作成・採点、レポートの採点などで週の半分以上が講義に関する仕事に費やされています。その間に「小テストを受け忘れたのですが、追試などをしてもらえますか」などのメールを受け取ると、見なかったことにしたくなります。

 私は共通教育を担当している部門にいるので卒研生は少ないですが、各学科の先生方は毎年10名前後の卒研生と大学院生をかかえて研究指導をされながら、上記と同程度の講義をされています。さらに教科書なども執筆されており、どういう仕組みになっているのか不思議に思います。何か重大なものを犠牲にしていないか心配にもなります。

 前所属先は国立大学の研究所でほぼ研究活動しかしていなかったので、それに比べると研究にかける時間も研究成果も減りました。しかし充実感は今の方があります。これは私が人に教えることが好きだったからだと思います。私が教えた学生が将来活躍してくれることを期待して講義をしています。研究も先人が見つけてくれた成果を学んで新しいことを発見し、それを次の世代に伝えて発展させてもらうものなので、教育と似たようなものです。なので私は研究の時間が少ないことをあまり不満に思わず、割り切って講義をしています。

 私立大学の講義についてのほんの1例ですが、大学教員を目指す方への参考になれば幸いです。講義が多くて研究ができる時間が減りそうなので私立大学はやめて国立大学の教員を目指そうかな、という参考になったとしてもよかったです。紹介し忘れていました、給与は私立大学の方がよいと思います。また機会があれば公開できる範囲で研究や学内業務についても紹介したいと思います。

 
 
 

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